ダメ人間はクライム映画がお好き

20歳を過ぎてから、時間の経過がうんと早くなった気がする。代わり映えのない毎日。LINEには客からのメッセージ。友達からの連絡は一切無かった。休みの日は寝て食べてネットサーフィン。YouTubeを開き、動画を見て、LINEを返して、Twitterを流し見する。はっきり言ってクソほどつまらない。仕事していなかったらただのダメ人間だ。そして、頭痛と戦いながら眠る。ダメダメのダメ人間。

 

仕事はすっかり慣れた。他人からの悪口にも慣れた。最初の頃はブスだな、と言われてしくしく泣いたこともある。可愛いところもあったものだ。今となっては「そうなんですよ、この顔で20年間も生きてりゃさすがに慣れたんですけど。初めましてだったらインパクト強いですよね(笑)」なんて、皮肉混じりで躱すことだって出来る。自論だけれど、他人の外見についてとやかく言う人間はみんなブスだ。スタイルが悪い、声が変、太っている、髪が薄い、etc... 

太っている人が好きな人もいるし、痩せている人が好きな人もいる。Aはブスだと言うが、Bは可愛いと言う。他人の好みなんて十人十色、人それぞれ。自分の好みを他人に押し付ける勘違いさんが多すぎて吐きそうだ。そんな不毛な話、誰が好き好んで聞くと思うのだろう。もっと楽しくて面白い話はあるというのに。

 

面白いと言えば、レイトショーで観たオーシャンズエイトという映画が面白かった。世界的に有名な女優達が出演している。これはメディアも取り上げるよな、と流していた程度だったのだが、想像以上に面白くて惹き込まれた。美人達がグルになって数億円するネックレスを頂きにあがるという、言わば泥棒映画。作中は美しいものが多すぎて、帰り際恋人に「私もあんなドレス着たい」と言い散らかした。(今思うと無意識にせびっているようで気持ちが悪い)

カメラを止めるな!も、レイトショーで観に行った。時間の割に人が多くてびっくりしたのは覚えている。Twitterで話題になっていたので、何となく観に足を運んだ。きっと期待しすぎていたのだろうけれど、物凄く面白かったとは言えない。なぜノーカットなのか、謎すぎるほどのB級映画感は後半になって解決するので、それに関してはスッキリしたし、クスっと笑えるところが多くて良かった。けれどもう一度観たいとは思わない。なんならちょっとお金無駄にしちゃった感がある。サブカル好きにはおすすめだ。

ちなみに私の好きな映画は、羊たちの沈黙や、実話の未解決殺人事件もの。都市伝説は興味が無いけれど、実際にあった犯罪者の名言、凄惨な事件の詳細などを調べることが好きだ。超越した狂気ほど解り得なくて面白いものはない。おすすめのクライム映画があったら教えていただきたい。